第5回副業型自伐林家養成塾③(平成25年度/高知県)

・第4クール(12月)
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12月のテーマは『軽架線』

講師 : 片岡正法氏(木の駅ひだか駅長)

・詳しくはここから

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■12月の研修内容は「軽架線」(成川順/報告・写真撮影/2013.12.21-22)

◆土佐の森方式軽架線の誕生

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 初日の午前中は、軽架線と林内作業車についての座学であった。午後は、茂平の森(日高村)で、それらを使っての一連の作業の流れを見学した。

 軽架線については、その生みの親ともいえる松本総括指導員が熱く語った。それは、およそこんな内容であった。

 「私は、80haほどの山林を持っていて、県職員をしながら、休みの日には、山仕事をしていました。30年前に林内作業車というものを手に入れ、(こんな便利なものがあるのか)と驚きました。一時、林内作業車は、大規模林業の高性能林業機械に押され、森林組合、木材生産業者などが全く使わなくなり生産中止の道を歩み始めていましたが、土佐の森方式による自伐林業(小規模林業)の全国的な普及により、その良さが見直され、最近は息を吹き返してきています。改良型の機種も出てきているようです。

 林内作業車を使って山中の木材を搬出する時、どうしてもうまくいかないことがあるのです。木材の縦の移動と横の移動がなかなかスムーズにいかないのです。それで、専門知識のある人に動滑車による力学的作動を、専門技術を持つ人にキャリア(鉄板製搬器)の設計を、それぞれ相談して工夫に工夫を重ねてできあがったのが、現在の「土佐の森方式軽架線」なのです。軽架線と林内作業車は、一体のものです。」
【写真】図を指し示しながら、軽架線誕生の歴史を熱く語る松本総括指導員。

軽架線とは

d0333343_7474757.jpg 林内作業車については、機械操作大好き人間の片岡指導員(「木の駅ひだか」駅長)が、得意のイラストを黒板いっぱいに描いて、わかりやすく説明した。

 土佐の森方式の自伐林業では、林内作業車は、木材の搬出のみならず、集材、運搬にも使う。

d0333343_7481193.jpg 軽架線による林地残材の搬出。この写真では木材の長さがわからないが、たいして太くもないのに、地面すれすれのところを引きずられて移動しているので、かなり長い木材であったと思われる。

 キャリアの鉄板は、厚さ1㎝、幅15㎝、長さ90㎝、重さ2.7㎏。4つの定滑車と1つの動滑車がセットされている。補助線(ワイヤー)を使うことにより、林内作業車から主索のスパンの長さの2倍(主索が100mであれば200m)離れたところの木材を引き上げることができる。


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 土佐の森方式の軽架線はキット化されており、高知県いの町枝川の綱屋産業(株)で販売されている。

 日本財団、国土緑化推進機構(緑の募金事業)などの助成対象機材になったことから全国に普及、森林ボランティア活動、自伐林家の間伐搬出作業に使われている。
◆現在の改良型「土佐の森方式軽架線」
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【写真】定期的に開催されている軽架線研修会(高知県本山町/吉野川森林救援隊)

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◆軽架線の実習

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 3班に分かれ、軽架線を使って林地残材の搬出を実地に行なった。私は、池さん、川端さん、長瀧さんと同じ班になり、林内作業車の操作から入った。写真は、長瀧さんが、作業道の下70mほどのところの木間に見え隠れするキャリアの動きを覗いながら、林内作業車を的確に操作しているところ。いつも感心するのだが、長瀧さんの機械操作能力は高い。

 次に、「ローテーション!」の号令がかかり、作業道の下70mほどのところに、草をかき分けながら、下りて行った。山中に集められていた林地残材を作業道へ引き上げるのである。長い補助線を使って、その地点まで遠くの残材を集めるという同時進行の作業もあった。玉子(木材の玉かけ用、1.5mくらいの長さ)をぶら下げたキャリアが下りてくると、動滑車のフックに木材を括り付けた玉子と付け替えて、作業道に引き上げるのである。

 再び笛が鳴り、「ローテーション!」の号令がかかる。林内作業車やチェーンソーのエンジン音で人の声がかき消されるので、現場では注意喚起の笛が活躍する。作業道に上がってきた木材を地面に下し、フックに玉子をつけて、再び下の現場にキャリアを戻すのが、ここでの作業である。最も体力を要求される現場であり、重い木材を着地させるときには、振り回されて、危険も伴う。

 午前中で軽架線の実習が終了したので、昼食の後、シイタケの榾木(ほだぎ)作りのための伐倒を行った。ファミリー・センターなどで売っている太くてまっすぐな榾木は、かなり選木されていることがわかった。

d0333343_749461.jpg 林内作業車は、集材や運搬も行なう。

 積まれているのは、3mに切りそろえられたA材である。軽トラに積まれているのは、およそ1.8mに切りそろえられたC材である。

 C材は、軽トラ一杯で、約3000円の計算である。

d0333343_7492293.jpg 伐倒され、作業道をふさいだシイタケ原木(ナラ)を解体し、1mサイズに切りそろえているところ。研修生たちの人海戦術で、作業は短時間で終わり、午後2時前に本日の研修はすべて終了した。

 深山の研修地では午後2時頃に終了するのは普通であるが「茂平の森」のように近場のフィールドで2時前に作業や研修が終わることは、珍しいことである。
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・第5クール(1月)

・第6クール(2月)

・第7クール(3月)
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by npo-tosanomori | 2013-12-22 18:58 | 副業型自伐林家養成塾


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