中嶋理事長の「自伐林業/全国展開奮闘記」 なう! <其の1>

 FBより

◆東京→岩手県盛岡市→宮城県仙台市→宮城県石巻市(平成25年11月末)

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 今回も、なかなか中身の濃い遠征になりました。
 東京では、早稲田環境塾から始まり、三井物産社有林室との意見交換会、いつも真剣勝負の林野庁との意見交換会、緊張する農林水産関係の衆議院議員との勉強会、研究PJの評価会議、南会津の方々との盛岡広葉樹市場【写真】の視察、石巻自伐型林業挑戦者との今後の作戦会議等々・・・(皆それぞれ濃い対応が必要で血圧上がりっぱなしでした。)

 今回の収穫は、
①大山林所有者である三井物産社有林室と対話が始まったこと。
②林野庁が少しづつ、こちらに近づいてきてくれていること。
③支援してくれる衆議院議員が増えつつあること。
④宮城県石巻市で自伐型林業挑戦者が出てきたこと。
⑤昨年の宮城県登米市での研修参加者中心に同県大崎市にて自伐型林業チームが森林経営計画を立案したこと。(自伐型林業チームが東北にて森林経営計画を立て持続的な林業展開が始まりました。新しいページが開かれましたね。あとに続く皆の勇気になると確信します。)

 その反面、いらいらすることもありました。
 ある研究PJの評価会議ですが・・・、
 PJに随時対応した有識者が評価するのではなく、第3者の有識者が評価する形になっていました。故に自伐林業の凄さが全く分からない人たちです。よく聞くフレーズですが「委託型大規模林業もあってよいし、自伐林業もあってよい。単なる林業の一方式であるので研究開発に値するのか」と言うのです。自伐型林業は、現行林業(委託型大規模林業)の持つ、持続的森林経営の消滅、環境破壊の誘発、就業力・雇用力の無さ、という問題点や欠点を解決する非常に優れた林業です。過去自伐型林業は日本にほとんど存在せず、新たな農山漁村の林業スタイルの研究開発です。現場で農山漁村の活性化に必死になっている人たちは、この自伐型林業の凄さを直感し対応始めています。故に中山間地域再生のキーと言ったり、中山間地域に人口還流を起こす可能性のある取り組みであり、開発領域であると言っているのです。

 優れた手法であれば、優先して実行しなればなりません。順序が大事です。その結果、双方が存在することはよいのですが、同じレベルで共存させるというものではないのです。順番を間違わないということは、とても大事なことです。

 しかし、現場にろくに来ない学者や有識者、3流の林業ジャーナリストたちは、自伐型林業の立ち位置や内容がわからないため、こういうことを言うのです。自らの理解の無さを露呈しているようなものです。

 これまでも、これからもこういう戦いが続くのだろうと思います。確実に理解者は増えつつあります。ありがたいことです。

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◆石巻自伐型林業挑戦者との今後の作戦会議(平成25年11月30日/宮城県石巻市)

 自伐型林業挑戦者との打ち合わせに参加された4人中3人が、大震災の津波では危機一髪の体験をされていました。

 打ち合わせ終了後の懇親会で、当日の津波の話になり、雄勝から参加の方は自宅で地震に合い、津波が来るということで近くの丘に避難したが、その丘に津波が上がってきて、丘にある木によじ登って何とか津波を回避したが、海水をかぶり寒さで本当に死にそうだったという。

 研修をおこなっている皿貝地区は、あの大川小学校の北上川を挟んで対面に位置するところだが、今日の参加者の一人はこの大川地区に当日おり、小学校の近くを皆と一緒に避難中に津波に襲われたとのこと。地域の中心者であった彼は、皆を誘導しながら高台を目指しているときに津波に襲われ、間一髪免れたが背中に波をかぶったとのこと。すぐ1m後ろを逃げていた仲間は、波にさらわれ亡くなったという。

 もう一人の若者は仕事で女川におり地震に遭遇。車で高台に逃げようとしたがあちこちで渋滞が発生、路地を縫いながら逃げていたが波が迫り、最後は車を捨てて走って高台に逃げ間一髪助かったという。

 皆、凄まじい体験をしている。被災し、家を失い、仕事を失い・・・、そんな皆さんが今「自伐型林業」で再起をはかろうとしている。こういう真面目な庶民に、支援の手はきちんと来るべきであろうが、どうも現実はそうではないようだ。しかし、我々が微力ながらこの人たちに到達している。何とか力になればと勇気もでる。

 皿貝チームはちょっと壁にぶち当たっている。彼ら仲間の山(約40ha)で自伐林業を展開しようとしていたが、森林組合が先に森林経営計画を立てていることが判明。行政と森林組合からストップがかかる形になってしまったのだ。

 山林所有者である彼らは委託契約をしたつもりなかったようだが、判を押してしまっていたのだ。契約は成立しているということだ。しかし、被災者である彼らが必死で自分の山で自立しようとしているのである。森林組合等は既得権益を、この場に及んでも出すのではなく、地域住民の必死の姿に耳を傾ける事が必要である。計画変更に応じ、共同経営なりにすべきである。どうしてもやるのなら下請けにという話も出ているようであるが、とんでもないことである。もっと山林所有者の方を向いた対応をすべきである。次の交渉がよい方向に行くことを祈りたい。

 我々も必死で対応しないといけないと改めて感じた。(中嶋健造/FBより)

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◆秋田県由利本荘市から宮城県気仙沼市へ(平成25年11月6日~12日)

 由利本荘にも自伐林家はおられました。

d0333343_5413077.jpg 山林面積や収入はあまり多くはないような感じでしたが、実に楽しんでやっているのが特徴でした。

 自給自足林業というような感じです。シイタケやナメコ、森林ツーリズム、林内作業車は、農業機械を改良した自作です。

 まさしく年金+αの趣味林業です。楽しみを目的にした自伐林業もありですね。高齢ではありましたが、実に元気でした。

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 気仙沼は自伐林業者養成研修の作業道研修です。

d0333343_5421492.jpg エネルギー利用の収集土場も見てきました。地域出荷者も80人になって来ると同時に、業者による収集も開始され始め、材の収集は順調です。

 年間利用量は8千トンで、その半年分の4千トンが集まっています。写真のようにかなりの量です。ちょっとびっくりするような量です。これで800kwhですから、1万kwhということは10倍以上です。その際この土場の材は半月もしないうちに使い切ってしまいます。

 この大規模発電の現実、やはり持続可能な感じはまったくしません。木材利用は、やはり熱で、地域分散型循環型にすべきだと強く思います。薪ボイラーシステムがベストです。発電は、気仙沼レベル(千kwh程度)を最大にすべきです。やはり今のFITには問題が多いのです。

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[コメント] 坂本昭彦氏

 まさにその通り!

d0333343_549554.jpg ドイツネタで恐縮ですが、知らない方も多いと思いますので説明しておきます。独では現在、日本のほぼ4倍近い素材生産量が有ります。当然バイオマス燃料向けのB/C材も大量に供給されている訳ですが、行政サイドの方針として、バイオマス発電などの新エネルギー向けには供給を抑制する様な政策がとられています。典型なのは、バイオマス発電による売電価格が、大規模施設では中小規模のほぼ1/3となっているのです。

 要するに、大規模な施設は建築廃材やゴミを使いなさいと政策誘導している訳です。その思想は、森林資源というのは有限な物だ、と言う意識が根底に有るそうです。限りある森林資源を粗末に扱うなんざ、とんでもないっちゅうことです。

 そして、中嶋さんが言うとおり、熱です!今独で流行りは、太陽”熱”温水器とバイオマス”薪”ボイラーを組み合わせたコンバインド・システムなんだそうです(もち、個人宅用です)。

 日本もこのまま、大規模な発電プラントをバカスカ造る様な無茶な事を進めれば、林業と同じく、世界の笑いものになってしまうことでしょう・・・ヤレヤレ。
【写真】坂本昭彦氏 FBより

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◆高知県佐川町(平成25年11月3日)

 土佐の森方式軽架線研修会(NPO法人土佐の森・救援隊)
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 土佐の森・救援隊主催の研修会に参加しました。(研修生は、地元の方が2名/地域おこし協力隊員&一般、東京から参加の方が1名/一般で地域おこし協力隊員希望の3名でした。)

 山の現場は相変わらず、何が起ころうと、淡々と間伐をして、搬出をしています。作業道の入っていない約2haの山林で搬出していますので、いろいろ工夫(軽架線を2セット架設、補助線使用バージョンなど)をしています。

 雨のため午後2時前には終了となりましたが、A材(用材)を2トン車1台、C材を軽トラ2台分の出荷です。

 久々にモリ券をゲットして帰路に着きました。変わらぬものは、何となくホッとしますね。

【写真】久々に地元高知での研修会に参加した中嶋理事長(司牡丹の森/佐川町2013.11.3)
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◆和歌山県龍神村から島根県益田市へ(平成25年10月19日~21日)

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 和歌山県龍神村に行ってきました。「NPOわかやま環境ネットワーク」の主催の研修会です・・・
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【写真】研修会パンフレット(NPOわかやま環境ネットワーク)

 この研修会には、NPOの方はもちろん、和歌山県庁、近隣自治体、特に森林組合の方々が大勢参加してくれました。地元の龍神森林組合からは組合長、さらに自伐林家の方々も参加され、近隣からは、みなべ川森林組合から13人、かつらぎ森林組合からも若手が参加してくれ、高野山寺院の森林組合からの参加もありました。この寺院森林組合はどうも自伐林業のような感じでした。みなべ川森林組合は自伐林業展開することを宣言されていますし、かつらぎ森林組合の若手も自伐林業を模索しております。和歌山県森連の専務理事も自伐林業家からの市場出荷を強く望んでおります。(中嶋)

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a0051539_2048302.jpg 島根県益田市です。龍神村も遠かったですが、益田も遠いですね。

 益田市は市有林を活用しながら、市あげて自伐林業推進を実施するべく検討に入りました。

 今回はその第1回目でした。山本市長さんも、市議会議員さんもたくさん話を聞きに来てくれました・・・
【写真】益田市「産業経済部林業水産課」

◆益田市産業経済部主催の研修会。

 高知県のNPO法人土佐の森救援隊の理事長中嶋健造さんが講師です。

 今年2月に益田に来られた時にお話をお聞きし、6月の市議会一般質問で中嶋さんの自伐林業方式を取り入れることを提案しましたが、担当課もちょうど取り組みを内部で考えていたということで早速の研修会となりました。

 益田市はこれから中嶋さんをアドバイザーとして本格的に山林の活用促進を目指します。(河野利文氏/益田市議会議員「FB」より)
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[コメント]

 益田市は自伐林業推進を自治体あげて実施することになりました。その中核課が産業経済部林業水産課です。市有林を活用しながら、民有林展開をおこなう計画です。出口対策としての薪ボイラー導入も併せて実施する予定です。

 自伐林業推進の自治体先進事例となった高知県仁淀川町は、残念ながら離脱してしまいましたが、宮城県気仙沼市がいち早く導入し、今回益田市が続きました。益田市の隣の津和野町も続くべく役場職員が奮闘してくれています。来月には仁淀川町の下流の佐川町が続いてくれそうです。

 和歌山の、みなべ川森林組合も全面的に自伐林業推進を行うと、全国初の森林組合対応事例が始まっています。

 様々な組織体による自伐林業推進が始まりました。加速することを期待しましょう。(中嶋健造)
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by npo-tosanomori | 2013-10-23 17:37


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