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地方創生(新しい林業)

     高野光二郎参院議員Twitterより(4月28日)

地方創生(新しい林業)_a0051539_5182260.jpg 内閣府地方創生担当者と佐川町へ。

 新しい林業、自伐型林業の視察。

 県外から地域おこし協力隊として意欲的な若者が楽しんで林業をしています。町長を先頭に町の林業再生への本気度が伝播しています。(^^)


◆新聞記事から(高知新聞/2015.5.1) 

 自伐型林業は有望
 内閣府地方創生推進室の職員がこのほど、県内事業の進展状況を確認するため来高した。佐川町では地域おこし協力隊による自伐型林業の伐採現場を視察し「地域資源を生かす取組みで将来的にも有望」と評価していた。視察には、自民党の「自伐型林業普及推進議員連盟」の高野光二郎参院議員も同行・・・続きは、ここから

ブログ「自伐型林業」

佐川町の自伐型林業

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〔ひとくちメモ〕 

内閣府地方創生推進室

◆地方創生先行型取組事例集/P14

自伐型林業を核とした雇用づくりと地域活性化事業(佐川町)

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 高野光二郎参院議員は、平成26年11月14日に参議院地方創生特別委員会で、自伐型林業に関する質問をしました。答弁したのは石破茂地方創生担当大臣です。
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【写真】参議院地方創生特別委員会で高知県選出の高野議員の質問に答弁する石破大臣。
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【写真】質問に先立ちNPO法人持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会事務局から自伐型林業の説明を受ける高野議員。

◆新聞記事から(高知新聞/2014.11.15)

 石破茂地方創生担当相は14日、「林業再生が地方創生の一番大きな鍵」との認識を示し、具体策として高知県で先進的に取り組まれている自伐型林業、木質新素材CLTの普及、活用を国としても進める考えを示した。

 自伐型は山林管理を業者任せにせず所有者や住民が手入れする小規模・持続型林業で本県のNPO法人土佐の森・救援隊が全国普及を図っている。詳しくはここから

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・シンポジウム 自伐がひらく「地方創生」の時代

NEW自伐型林業のすすめ(中嶋健造編著)

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[広告] こうち自然村

■林業新時代(編著:家中茂/鳥取大学准教授)

地方創生(新しい林業)_a0051539_205093.jpg 「林業新時代─「自伐」がひらく農林家の未来」(シリーズ地域の再生/第18巻)

 大規模・高投資・高性能機械で材価も環境も破壊する集約化政策を超え、小規模・低投資・小型機械で仕事をおこす。

1 土佐の山間から――始まりへの予感
2 日本の森林の現実と研究及び政策との乖離
3 NPO法人「土佐の森・救援隊」を淵源とする「自伐林業」運動の全国への波及
4 自伐林業運動の展開
5 未来につなげる「責任ある林業」

あらまし
林業新時代

 出版元は「農山漁村文化協会」でネットで購入できます。
# by npo-tosanomori | 2015-06-04 04:43

論壇「自伐型林業」

■潮目が変わりはじめた(中嶋健造/NPO法人土佐の森・救援隊理事長)

論壇「自伐型林業」_d0333343_20501569.jpg 最近、自伐型林業の取り組みが進展するにつれて、マスコミや学者・研究者や林業周辺部の反応や姿勢に変化が見えてきました。

 マスコミが最も顕著な感じがします。以前は「土佐の森」を取材する際に、「森林ボランティア活動としては報道するが、自伐林業は勘弁してくれ」というものです。どの新聞やテレビも同じでしたね。「土佐の森」の根幹は自伐型林業であるので、そこへ行く過程として森林ボランティアやアルバイト的な小規模林業があるのだと言っても相手にしてもらえず歯がゆい思いをしたものです。NHK全国放送に取り上げられた時も取材時には自伐林業も大いに取材してくれたのですが、放映を見るとすべてカットされたこともありました。ある雑誌では林野庁政策と違うことを強調するなら載せないと言われたこともありました。これはやはり取材する側が自伐林業を軽視し、行政も相手にしていない故取り上げる必要もない、という感覚だったと感じられます。

 それがここへ来て急速に変化してきています。ほぼすべての新聞やテレビ、雑誌も森林ボランティアとして取材されることはほぼなくなり、自伐型林業として正面から取材していただけるようになりました。昨日も大手新聞の取材を受け、この方は民主党政権時代の施業委託型大規模林業一辺倒の森林・林業再生プランを大いに評価して、日吉町の森林組合を取材し、全国版の1面全部を使って、これからの林業はこれしかないと絶賛記事を書いた経験のある林業に詳しいベテラン記者でした。今回その掲載記事を持参してくれていました。彼もあちこちで自伐型林業の情報が入るようになり、それを調べるうちに、自分が持っていた林業の方向性に疑問が出てきたようで、今回それを確認する取材だったようです。記事になる云々ではなく対談という感じで、時間は何と4時間にもなり、喫茶店閉店時間となり追い出されて終了しました。なかなか楽しい対談でした。

 彼に限らず、委託型の大規模施業を支持してきた人たちが、自伐型林業の良さに共感し始めている状況が起こってきている感じです。学者の方々の中でもそんな感じです。全国各地の市町村や高知県も政策化し始めました。大きなうねりになる前兆のような感じがします。
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[ひとくちメモ]

■予定調和

 これまでの(今だ、現在の)「林野庁政策」は予定調和論に基づくものです。「予定調和」という言葉は、元来は林業とは全く関係のない哲学用語ですが、戦後の林野庁政策の基本理念に据えられてからは、林業関係者の間では「林業用語」と思われるくらいの言葉になりました。

 自伐型林業は、これまでの予定調和論型林業から決別する考え方です。「自伐」とは、自らの森林を、(国策の予定調和論によらない)自らの考え方で、自らが伐採(経営)することです。

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[論点]

 いまだに、50年サイクルの施業体系で森づくりを行う「予定調和論型林業」の道を突き進む林野庁の「平成26年度森林・林業白書」に、日本唯一にして日本一の森林ジャーナリストとして知られる田中淳夫氏が疑問を投げかけています。

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■何かヘン。森林・林業白書が皆伐を推進する理由
          (「田中淳夫ブログ」より)

論壇「自伐型林業」_d0333343_20433110.jpg 6月初頭に公表された「平成26年度森林・林業白書」に目を通した。

 何か違和感がつきまとう。何に引っかかるのか考えたのだが、やはり全体に色濃く匂うのが木材産業の振興であり、相変わらず「木材(できれば国産材)をもっと使え」一辺倒であることだろう。

 ここ数年の白書は、毎年この連続だ。「木づかい運動」を展開して、木を使うことこそが日本の森林を守る、と繰り返している。その理由に、戦後植林した木が、今伐期を迎えている、人工林は適切な管理が必要で、そのためには木を伐っては植えるという循環が必要、また木をつかうことは炭素固定につながり地球温暖化対策にもなる……こうした論理ばかりだ。

 そして森林資源の「若返り」とか「齢級構成の均衡がとれた森林資源の造成」といった言葉が登場して来る。難しい言葉を使っているが、ようは人工林の高齢化していて若木が少ないから、伐期が来た木を伐って、その跡地にまた植林しよう、という意味だ。

 なんと、全国で今後50年間に約300万haを皆伐する計画なんだそう。日本の人工林面積は約1000万haだから、3割を丸刈りして植え直そうというわけだ。

 私には、皆伐を大々的に行う「決意表明」のように読み取れた。 ここで個別の疑問に関するツッコミは抑えておく。

 ただ気になったのは、伐期とは何年なのか、という点だ。伐期が来たから伐る、と繰り返しているからだ。

 そこで市町村の森林整備計画で定める「標準伐期齢」が何年なのか調べた。すると、ほとんどはスギが35年~40年、ヒノキは40年~50年、マツは30年……。どうやら樹齢50年以上の木は伐れということになる。

 50年生が高齢? 伐採すべき樹齢?

 しかし、この恐ろしく短い伐期は、戦後の高度経済成長期の木材が不足していた時代に、早く使うために設定されたものだろう。

 スギやヒノキの生物的な寿命は、数百年ある。屋久杉のように1000年以上というのは特別な例だとしても、50年なんて、樹木にとって若造だろう。高齢林というには150年はほしい。

 また樹木の年齢だけではなく森林生態系の維持の面からしても、それくらいの大木がないと多様な生物相は維持できない。

 ようするに過去の非常時に伐期を短く設定したままだから、山には伐るべき木があふれていることになり、早く伐って「若返り」を図らなくてはいけないとしているのではないのか。

 それで思い出した。

 日本の水産資源の保護策である。最近はマグロやウナギ、さらにサンマなども、資源枯渇が心配されている。そこで漁獲規制を設けるのだが、その規制枠がまるでおかしいのである。 たとえばニホンウナギの稚魚は、日本は21.6トンまでしか獲りません、としている。しかし、そもそも規制する前の漁獲高が、2013年は5.2トンなのである。(豊漁だったとする翌年も18トン程度)。つまり頑張っても獲れそうにない規制枠を設けて、「規制は守りました」と言っているわけだ。

 林業も同じことをやっているのではないか?

 伐期を短くして木が余っていると訴えて、「適正にするため」皆伐を推進する……。

 伐った木の使い道を確保するために木材産業の振興か? バイオマス発電で燃やせ、か?

 いや、木材産業を振興するためやバイオマス発電を行うために、皆伐を推進するのか。
 それでいいのか?

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[参考①]

■予定調和? (南 寿吉/2015.2.1「暮らしの情報364号」より)

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[参考②]

■土佐の森方式 (家中 茂/「林業新時代」より)
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# by npo-tosanomori | 2015-02-02 20:55

年賀状(中嶋健造/自伐型林業推進協会代表)

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自伐型林業推進協会

地方自治体が政策実装

自伐型林業普及推進議員連盟

石破茂地方創生大臣
# by npo-tosanomori | 2015-01-02 17:33

謹賀新年(2014)

 あけましておめでとうございます。

 自伐型林業は、山林は自ら所有か、他者との契約かどうかということが重要ではありません。

 所有形態はともかく、その山林を離れず、永続的な管理と持続的な収入を得ていく。さらに他者に委託せず、自らが施業する自立・自営の林業であるかが重要です。

 こういう視点に立てば、持続性が重視され、山林が常に良好でないと自立・自営ができません。つまり、持続的な収入と環境保全が担保される非常に優れた林業方式です。
生産性や生産量ばかりが重視され、山林の状態は置き去りにされるような林業は片手落ちですし、山林に対して無責任な林業になりがちです。豪雨が頻発する現在の日本においては、かなり危険な林業であると言えるでしょう。

 農耕型で、永続的に山林に責任を持っていく林業が自伐型林業です。ともかく日本において、この責任重視型の優れた林業の比率を高めないといけません。現在はまだ数%です。これを早く50%まで持って行きたいですね。そこに向かう、今年はスタートの年にしたいですね。

 山に優しいということは、山への傷は最小限に(必要不可欠な作業道を大きくしない)、山や木には優しく接する(山や木は生き物であるため、使う機械を最小限に)。こういうことに敏感でなくてはいけません。それが優しいということです。またこの方が、低投資となり低コストとなります。これが適正技術というものです。大型化高性能化することが低コスト化ではありません。これはコンビニにダイヤモンドを置くようなものです。不釣り合いですし、不必要な投資です。商売自体がおかしくなります。林業を実施する人の収入が一定確保され、持続的に森林が良好に維持されることを最優先に考えることです。
もう既に、そういう方向に舵を切り始めた人が全国で急増し始めていいます。こういう林業なら女性も十分対応できます。益々増やしていきたいですね。

 今年もよろしくお願いいたします。(中嶋健造:自伐型林業推進協会代表)

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# by npo-tosanomori | 2015-01-01 15:01

特集:自伐型林業(BS11)

 6月22日(日)のテレビ番組で自伐型林業が特集され、徳島県の自伐林業家・橋本光治氏(自伐型林業推進協会理事)が登場し、出張講習による道作りの様子が放送されました。

 放送はBS11の夕方番組「ウィークリーニュースONZE」の特集。

 6月12日に開催された、自伐型林業推進協会設立記念シンポジウムで登壇した高知県四万十市の宮﨑聖さんと秋山梢さん(NPO法人土佐の森・救援隊主催の「高知県副業型自伐林家養成塾」の卒業生)をメインに、自伐型林業や、道づくりの様子、そして彼らの活動が地域活性化につながっている模様がたっぷり放送されました。
特集:自伐型林業(BS11)_a0051539_19354798.jpg
秋山さんが林業技術を学んだのは、平成24年度に高知県から委託され、NPO法人土佐の森・救援隊が開催した第4回副業型自伐林家養成塾です。

【番組情報】
番組名:ウィークリーニュース ONZE(BS11)
日時:6月22日(日)18:00〜
特集:四万十の「林業女子」

【番組内容】
 高知県・四万十川の流域で林業を営む女性、秋山梢。学生時代に四万十川を訪ねたのがきっかけで、地域の若者とともに林業の世界へ飛び込むことに。彼女たちが取り組むのは、「自伐型」と呼ばれる林業。山中に細い道をつくり、軽トラックで木材を運ぶため、初心者でも作業できるという。年間を通して作業できる林業は、夏の観光に続く産業として、地元の期待を受けて活動を続けている。若き林業女子たちの、新しい暮らし方を追う。 コメンテーター:二木啓孝(BS11解説委員)
特集:自伐型林業(BS11)_a0051539_19244162.jpg


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[トピックス]

■「良き人たちに出会いなさい」2泊3日橋本さんの山での合宿終了!(上垣喜寛:自伐型林業推進協会事務局長)

特集:自伐型林業(BS11)_a0051539_6241642.jpg
 徳島県の自伐林業・橋本さんご一家を訪ね、林業や経営について学ぶ合宿が無事終了しました。

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■徳島合宿(里山へ還る・先祖の山守り隊)

 合宿には、全国でつながる「里山へ還る・先祖の山守り隊」のメンバー15名と、ぜひ参加したいという外部のメンバーもあわせて計22名が集結しました。年齢層は10〜60代の幅広いメンバーとなりました。

 この合宿はトヨタ財団の「地域間連携」の助成プログラムで実現したもので、全国各地で道作りをはじめ自伐(じばつ)型林業に取り組む、または取り組もうとしている人たちとつながり、学び合いの場をもとうとするプロジェクトです・・・続きはここから

・プロジェクト名:全国の小規模林業活動の地域間連携と次世代型の中山間地域の暮らしづくり─里山に次世代の森人を

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[レポート]

■徳島合宿に参加して

特集:自伐型林業(BS11)_a0051539_573242.jpg
 23~25日にかけて徳島県の橋本林業へ全国の自伐林家を目指す若者が集結して合宿を行ってきました。橋本先生の山づくり、作業道の開設研修、それぞれの地域での取り組み報告など、充実した研修でした。日本の林業を変えてゆく若い人たちとの2日間。

 だめだといわれている林業ですが、ここにいた若者はみんなわくわく、山をまっすぐ見ています。環境保全と収入を両立させる方法はあります。林業はだめ、と思う方は橋本先生の山とこれからの私たちを見てほしいです。

 山のことを教えるより、人の道を教える橋本先生。「いい人に出会いなさいよ」という教えは、まず自分がいい人になりなさいよ、そうしたらいい人が来ますよ、ということ。いい人が作る山は、本当にいい山になるのだと橋本先生の山を見て感じました。(秋山梢氏FBより)
# by npo-tosanomori | 2014-06-29 18:35